11月4日、中国電力は上関原発計画の取水口予定地沖と、本体予定地の沖の2カ所で、浚渫(しゅんせつ)などに向けて海底地形を調べる「深浅測量」を開始したようです。
11月5日午前8時過ぎには、中国電力は取水口予定地付近で、音波調査船で海底地形や水深を調べる作業を始めようとしたようです。しかし、原発に反対する祝島の漁船約15隻も現地に訪れて抗議し、両者によるやりとりが4時間余り続いた後、中電は午後2時過ぎに作業を断念したようです。
この海域は、祝島の漁業者が昔から漁を行っている好漁場とされ、この日もヤズ(ハマチの若魚)などを釣ったようです。中電や工事関係者らは、安全性確保などを理由に「海面埋め立て予定の作業区域だから退去して下さい」などと要請したようですが、祝島の漁業者らは操業の自由を主張しており、「操業の権利があるのにおかしな話だ」などと話しているようです。
11月6日には、中国電力側のしゅんせつ船4隻が上関原発予定地周辺に現れ、取水口沖、放水口沖、本体用地沖で同時に作業を進めるなど、海面埋め立て工事が本格化しつつあるようです。しかし、この日も祝島の漁船やシーカヤッカーなどが抗議活動を行い、コンクリートブロック10個を設置する作業などが行えなかったようです。
中国電力が上関原発予定地周辺での作業を本格的に開始したことにより、平生町の田名埠頭(ブイや汚濁防止膜が置かれている)で2ヶ月近くに渡って続けられた阻止行動は、上関町の長島沖へと移ることになり、新たな局面を迎えることになりそうです。これにより、現地へのアクセスは直線距離にして約13km、車で約1時間ほど遠くなります。原発本体予定地(田ノ浦)は、上関町の町道や里道(赤線)が通っているので誰でも行くことができますが、取水口予定地と排水口予定地は陸上からは近づけない場所にあります。(上関原発を建てさせない祝島島民の会HP掲載のパンフレット参照)
一方、長島の上関原発予定地の東側に隣接する山林では、反対派住民による監視小屋の建設が始まったようです。建設地は祝島の住民などが所有する共有地で、原子炉予定地から約250mの距離の高台にあり、反対派が所有する既存のログハウス(通称:団結小屋)よりも原発予定地の中心部に近い場所に位置します。中国電力の動きを監視したり、宿泊などに利用する予定のようです。
●毎日新聞(09.11.07)上関原発建設計画:新たな監視小屋建設 反対派の阻止行動、建設予定地で続行






