11月2日、中国電力が田名埠頭での阻止行動に参加した祝島住民38人とシーカヤッカー1人に対し、上関原発予定海域での埋立工事の妨害禁止を求めた仮処分申請(10月9日申請)で、第1回審尋が山口地裁岩国支部(大島雅弘裁判官)で行われました。住民側は阻止行動に漁船で参加した4人とカヤックで参加した1人が出席し、申し立ての却下を求める答弁書を提出して、全面的に争う姿勢を示したようです。
答弁書で住民側は、中電が主張する埋め立て権利は「山口地裁で公有水面埋め立て免許取り消しを求める裁判を係争中で、浮動的なものでしかない」と主張、田名埠頭での阻止行動については「祝島漁民の漁業操業に危険が及ぶので防衛行為をしているに過ぎない」などとし、田名埠頭での阻止行動と原発予定地の長島沖は「区別が別個」で「田名での積み出し作業に関するやりとりを理由に本件仮処分について保全の必要性を認めることはできない」と指摘、妨害予防請求権には「争う」と反論したようです。
一方の中電側は、田名埠頭での阻止行動を示す写真や書類など十数点の証拠を提示し、現在の証拠書類による早期決定を求めたようです。
今回の審尋では両者が基本的な主張を述べただけで、住民側は16日までに反論を岩国支部に書面で提出し、第2回の審尋は11月25日午後4時45分から開かれる予定のようです。
また、中国電力が「上関原発を建てさせない祝島島民の会」に対し、上関原発予定地そばの共有地に監視小屋を建てさせないように求めた仮処分申請(5月18日申請)の審尋も続いて行われ、中電側は「住民が同意なく小屋を建てることは違法」などと改めて主張したようです。審尋はこの日で終了し、さらに主張がある場合は11月末までに書面で提出して処分が決定するようです。
●山口新聞(09.11.03)上関原発工事妨害禁止申請 初の審尋、平行線
●毎日新聞(09.11.03)上関原発建設計画:妨害禁止仮処分審尋 反対派、却下求める−−地裁岩国支部










